2022年初の『コーヒーもう一杯』のゲストは、大阪編でお世話になった京都の至宝・松ノ葉楽団と、80年代からの長い活動歴で培われた強烈な渋味を感じさせるリアルブルースマン・外村伸二の2組。
きっとこの日はブルース・フィーリングたっぷりな渋い夜になる、と前年からずっと楽しみにしていた。
イベントを翌日に控えた昼間、アルバイトに精を出していた僕は急に強烈な目眩がして早退した。
家に帰り着くと、猛烈な悪寒と吐き気で立っていられなくなってしまった。
近所の病院の夜の診察時間になるまでひとまず横になり、多少動けるようになったのでフラつきながら病院に向かい、診察を受けたところ原因がわからないという。ちなみに高熱は出なかったのでコロナではないようだった。
点滴を打って処方箋をもらって帰って安静にしていたら、その後はだんだん楽になっていった。
そんなことがあったので、翌日のイベント中にまたぶり返したら皆に多大な迷惑をかけてしまう、と考えて今回は泣く泣く欠席することにした。
ちなみに、この時は愛知県に発令されていた「まん延防止等措置」の影響で、アジマカズキ君も欠席を余儀なくされていた。
その代役として、アジマ君のバックバンドを務めるあしかけオーケストラが少人数編成で出演することに。
そのバンド名はずばり「アジマバンド(アジマ抜き)」という、身も蓋もないもの。良いのか、その名前？
ただ、アジマ君自身は出演者でなければ問題ないとのことで、お客さんとして行くという。
だったら、僕の代わりに進行とDJを頼めないか？と打診したところ、彼は快く引き受けてくれた。
かくして、アジマバンド(アジマ抜き)が演奏中の奥のDJブースに、当のアジマ君が鎮座しているという、ヘンテコな絵面ができていたという。
僕はと言うと、イベント開催中はツイッターでイベントについての投稿をチェックしながら自宅で安静にしていた。心穏やかでは到底なかったけど。
お越しいただいたお客さんの話だと、松ノ葉も外村さんもアジマバンド(アジマ抜き)も最高のライブだったと。
きっと、そうだったろう。皆が楽しかったらそれでOKだ。
ただ、僕個人のリベンジは、また必ず果たすつもりである。
しかし、あの突然の目眩の原因は未だにわからないままだ。
怖いんだけどマジで。
2022.6.1
