Andwella / People’s People (1971)

Andwella

People’s People

Bellaphon : BLPS 19029

side A

1. She Taught Me To Love
2. Saint Bartholomew
3. The World Of Angelique
4. Mississippi Water
5. I’ve Got My Own


side B

6. Are You Ready
7. Four Days In September
8. Lazy Days
9. People’s People
10. Behind The Painted Screen
11. All For You

ベルファスト出身のシンガーソングライター、デイヴ・ルイス率いるアンドウェラの1971年発表の作品。
バンドのデビュー当初こそ時代を反映したポップ・サイケな音を鳴らしていたが、時を追うごとに音楽性が洗練化され、このサード・アルバムではアメリカン・ルーツな楽曲をたっぷりと聴くことができる。

どっしりとしたリズムとゴスペル風味なサビが心地よい「She Taught Me To Love」に始まり、ピアノとアコギをバックに切々と歌い上げる「Saint Bartholomew」、アコギのアルペジオだけの伴奏で優しく歌う「The World Of Angelique」の冒頭3曲で、独特の荘厳な世界観に引き込まれる。
軽快なブギーナンバー「Are You Ready」を除く他の7曲も、ゆったりとしたリズムとピアノの伴奏、効果的に使われるアコギの旋律やオルガンの響き、そしてデイヴ・ルイスのペンによる美しいメロディーが見事に調和した、味わい深い楽曲ばかりだ。

エリック・クラプトンなどの同年代のミュージシャンに多大な影響を与えたザ・バンドの名盤『Music From Big Pink』。
それに最も肉薄した英国ロックの作品こそ、このアンドウェラのアルバムなのではないか、と個人的に思う。
アメリカン・ルーツ・ミュージックをサウンドの要としながらも、英国ならではのノスタルジックでウェット感のある雰囲気とデイヴ・ルイスのソウルフルでジェントルな歌声。
その米英の折衷感は実に見事だ。

個人的には『Music From Big Pink』と同様、寒い時期の夜の深い時間に聴きたくなるこのアルバム。
コーヒー、又はミルクティーを啜りながら、じっくりと味わいたい。

2022.6.8